「ワイソン」は愛猫の健康を真剣に考えたキャットフードです。
この記事では「ワイソン・バイタリティ(成猫用)」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
目次
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析

100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
キャットフード「ワイソン」とは?
40年以上アメリカで愛されてきたペットフードであり、現在は世界7カ国で利用されています。
医師で多くの科学記事を執筆してきたワイソン博士によって開発されました。獣医師たちの口コミで広がったため、信頼は高いと感じますね。
「ワイソン」のキャットフードは「バイタリティ」「ジュリアトリクス」「ユーレティック」の3種類があり、全てに4つの特徴があります。
- 第一主原料は肉類
- 消化酵素と乳酸菌が配合
- 独自のパッケージ
- 自社工場で製造管理
それぞれを見ていきましょう。
第一主原料は肉類
本フードは主原料が肉類となっています。猫は肉食動物なので、動物性タンパク質をしっかり摂取する必要があります。産地などは不明ですが、使用される家畜類にはホルモン剤などの投与がされていないようです。
「バイタリティ」には42%のタンパク質が含まれています。
消化酵素と乳酸菌が配合
原材料に消化を助けるプロバイオティクスと、善玉菌の餌であるプレバイオティクスが配合され、腸内環境を整える効果があります。腸内を整えたい猫との相性がいいかもしれませんね。
独自のパッケージ
本フードは独自のパッケージを採用し、鮮度を下げないよう工夫がされています。その特徴は、酵素と光を通さない素材で作られているため、限りなく鮮度を落とさずに届けられるようになっています。ただし、500gの容量のみ、アルミ蒸着が使われています。
自社工場で製造管理
ミシガン州にある本社とウィスコンシン州にある自社工場で、一貫して製造を行っています。原材料の調達は新鮮さを保ち、HACCPの衛生管理法に基づいた品質管理で製造されています。
キャットフード「ワイソン」の口コミは?
今ぬこ様のご飯オリジンなんだけど、ワイソンってどうなのかなぁって思って検索してみたら、犬猫用よりフェレットのご飯で使ってる人多い?
わりと好き嫌いはない子たちだけど、新しいご飯買うときいつも迷う。何がいいのかいまだにわかんない😅 pic.twitter.com/wvC8ImKmM0— ⛩️実迦⛩️ (@xxkiaoraxx04) July 15, 2020
ワイソン(猫用カリカリ)の販売再開したらしい。よかった。>RT
しかし値段が3600円くらいから6000円弱に上がったまま。なんでいきなり上がったのだろう。普段の食事だから痛すぎるのよ(´Д` )他のと混ぜてあげる感じかなぁ。
— 東城和実@「黒緋の薬師」1~2巻発売中 (@kazumi_tojyo) January 11, 2018
口コミのまとめ
猫用の「ワイソン」を利用した口コミは多くありませんでしたが、「よく食べる」「お気に入りのよう」などの声が見られました。
「ワイソン」はフェレット用のフードも販売していることから、SNSでの口コミはフェレットの飼い主さんが多くみられ、そちらも評判は良いようです。
一方で、「ワイソン」の輸入代理店変更や価格の大幅値上げなどの影響で、マイナスイメージを持つ飼い主さんたちがいるようです。
犬猫のフードは他にも良い商品がたくさんあるので、別のフードに変更される飼い主さんが今後増えるかもしれませんね。
キャットフード「ワイソン」の評価の内訳は?

主原材料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源である「チキンミール」を使用しています。
その他原材料の評価
粗悪な原材料を1つも使用していないかどうかを評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「チキンミール」「ターキーミール」「玄米」「えんどう豆」「ビートパルプ」「塩」「塩化カリウム」を使用しています。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表は「ワイソンの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ミックストコフェロール」「ローズマリーエキス」が使われています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合、「40.0%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%以上
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合「17.8%以上」と、子猫・成猫の各基準を満たしています。
キャットフード「ワイソン」の基本情報は?

※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ワイソン・バイタリティ(成猫用) |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 5482円(税込) |
内容量 | 2.27kg |
カロリー | 382kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:製造から18ヶ月 開封後:1ヶ月 |
生産国 | アメリカ |
販売元 | 株式会社YGGDRASILL(ユグドラシル) |
対応年齢 | 11カ月~8歳 |
メイン食材 | チキンミール |
穀物 | 玄米 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 7mm |
問合せ先 | 0120-410-820 |
キャットフード「ワイソン」の詳しい原材料と成分一覧は?

ワイソンの原材料
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
主原材料 | チキンミール |
---|---|
その他原材料 | チキン、ターキーミール、玄米、えんどう豆、ポテトプロテイン、鶏脂(ミックストコフェロールで保存)、亜麻仁、ビートパルプ、ナチュラルフレーバー、ゴマ、モンモリロナイトクレイ、カニミール、乾燥ホエイプロテイン、塩、タウリン、炭酸カルシウム、トマトポマス、プロピオン酸カルシウム(保存料)、塩化コリン、ココナッツオイル、オーガニック大麦若葉パウダー、ブルーベリーパウダー、乾燥ケルプ、乾燥ヨーグルト、イーストエキス、クエン酸(保存料)、乾燥ケール、乾燥ほうれん草、乾燥にんじん、アップルファイバー、フィッシュオイル、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、ローズマリーエキス、イヌリン、イーストカルチャー、ミネラル類(塩化カリウム、キレート亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄、キレート鉄、硫酸銅、キレート銅、硫酸マンガン、キレートマンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(アスコルビン酸/ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、チアミン硝酸塩、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、ビタミンD3、ビオチン、ビタミンB12、葉酸)、プロバイオティクス類(乾燥アスペルギルス‐オリーゼ発酵エキス、乾燥エンテロコッカス‐フェシウム発酵物、乾燥ラクトバチルス‐カゼイ発酵物、乾燥ラクトバチルス‐アシドフィルス発酵物、乾燥バチルス‐サブティリス発酵エキス、乾燥ラクトバチルス‐プランタルム発酵物、乾燥ラクトバチルス‐ラクティス発酵物)、ペッパー |
ビタミンCは尿路結石ケアが期待されている成分です。尿路結石におすすめなキャットフードについてはこちらの記事で解説しています。
ワイソンの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 42%以上 | 46.7%以上 |
粗脂肪分 | 17%以上 | 18.9%以上 |
粗繊維 | 5.5%以下 | 6.1%以下 |
粗灰分 | 10.0%以下 | 11.1%以下 |
水分 | 10.0%以下 | – |
粗脂肪量は16%と控えめなキャットフードです。おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。
キャットフード「ワイソン」の賞味期限は?

賞味期限
- 開封前:製造から18ヶ月
- 開封後:1ヶ月
キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
キャットフード「ワイソン」の保管方法は?

キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
キャットフード「ワイソン」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 22g | 53円 |
2kg | 37g | 89円 |
3kg | 50g | 121円 |
4kg | 62g | 150円 |
5kg | 74g | 178円 |
6kg | 84g | 204円 |
7kg | 95g | 229円 |
8kg | 105g | 253円 |
9kg | 114g | 276円 |
10kg | 124g | 229円 |
15kg | 168g | 405円 |
20kg | 208g | 502円 |
30kg | 282g | 681円 |
40kg | 350g | 845円 |
50kg | 413g | 999円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
キャットフード「ワイソン」の購入場所は?
公式サイトでの販売はなく、楽天市場での取り扱いもありませんでした。
Amazonでは販売があるようですが、並行輸入品だと思われる商品や品切れが目立ちます。
並行輸入品を購入の際は、何か問題が起きても対応してくれない場合があるため、注意してくださいね。
公式サイトでは入荷情報のお知らせ等がないので、商品について知りたい方は直接確認してみて下さい。
編集部まとめ

主原料に鶏を中心に「タンパク質量」「脂質」ともに理想的なキャットフードですが、一部品質の悪い原材料も混ざっています。
動物性タンパク質に関しては「チキンミール」と「ターキーミール」の品質が疑わしいです。
含有量は少ないので愛猫の体への影響は少ないと思われますが、気にしておいたほうが良いです。
主食として与えることもおすすめできる良質なキャットフードですが、愛猫の体に異変が起きたらすぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。
穀物や人工添加物は愛猫の目ヤニや涙やけの原因にもなります。詳しい理由はこちらの記事から確認できます。
当サイトがおすすめするキャットフードはこちらの記事にまとめています。どれも本フードと同じ評価基準で高評価を獲得したキャットフードですよ。
ワイソン以外のアメリカ産のキャットフードはこちらの記事から確認できます。
本キャットフードよりも点数が低いキャットフードは数多く存在します。
まずは今与えているキャットフードの点数と本キャットフードの点数を比較してみることをおすすめします。