市販のキャットフードは、ホームセンターやペットショップ、量販店などで購入でき、実に100種類以上あります。値段も安いものから高いものまでさまざまですが、どのキャットフードが安全なのでしょうか。
安全かつ栄養バランスのとれたキャットフードについて、さまざまな角度から調査しました。
この記事では有名なキャットフード10種類を比較し、値段と安全性についてまとめてみました!愛猫に合いそうなキャットフードがどれか、参考にしてみてください。
目次
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析

100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
おすすめといえるキャットフードの条件は?

市販のキャットフードで確認するべきポイント
- 良い原材料を使用
- 栄養バランスが完璧
市販のキャットフードを選ぶときに「TVCMで見かけたから」「パッケージ買い」「健康に良さそう」など、曖昧なイメージで選んでいませんか。
確かに値段が安いキャットフードはお財布に優しいですが、健康を害する原材料がたくさん使われている可能性があります。品質の良し悪しは、使用されている原材料や成分をきちんと見極めて判断する必要がありますよ。
pepy編集部が調査、評価してみました
pepy編集部では、原材料の品質を100点満点で評価しています。
・原材料
・合成化学物質
・人工添加物
・タンパク質
・粗脂肪
それぞれの項目を考慮し評価しています。「評価した点数」と「値段」がどのように関係するのかを以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
市販のおすすめキャットフード5選
モグニャン
※2021年6月頃にパッケージの変更あり
得点 (安全性) |
100点 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
価格 | 通常:4356円(税込) 定期:3920円(税込) |
主原材料 | 白身魚 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
モグニャンは原材料の65%に高タンパク・低脂肪で消化吸収の良い白味魚を使用した、グレインフリーのキャットフードです。
低脂肪の白身魚をメインとしているので、カナガンに比べて粗脂質が若干抑えられています。そのため体重管理が必要な愛猫やシニア猫への給餌にも適していますよ。
原材料には厳選された高品質の素材のみを使用、愛猫の体に害を及ぼす可能性のある不要な添加物は一切使用されていないので、安全性も高いです。
体重ごとの1日あたりの価格
1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 30kg | 40kg | 50kg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常(円) | 75 | 126 | 171 | 212 | 250 | 287 | 322 | 356 | 389 | 421 | 570 | 707 | 958 | 1189 | 1405 |
定期(円) | 60 | 101 | 137 | 169 | 200 | 230 | 258 | 285 | 311 | 336 | 456 | 566 | 766 | 951 | 1124 |
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\高級品質のキャットフード/
犬猫生活キャットフード

得点 (安全性) |
100点 |
---|---|
内容量 | 1.5kg(750×2) |
価格 | 通常:6,358円(税込) 定期:4,928円 |
主原材料 | 4種類の生肉、生魚 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
犬猫生活キャットフードは穀物を一切使用していない、グレインフリーのキャットフードです。新鮮な肉と魚をふんだんに使用しており、産地も明記されているので安心できます。
基本的に国内で作られた食材をメインに使用しており、どれも人間が食べられる品質のもの。自分たちが口に入れて問題ないものを愛猫に与えられるのは嬉しいですよね。
さらに食物繊維が豊富で消化吸収の良いオリゴ糖やサツマイモ、リンゴなどが配合されており、お腹にも優しいキャットフードです。ぜひお試しください。
体重ごとの1日あたりの価格
1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 30kg | 40kg | 50kg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常(円) | 74 | 124 | 168 | 208 | 246 | 282 | 317 | 350 | 383 | 414 | 561 | 696 | 943 | 1170 | 1383 |
定期(円) | 59 | 99 | 135 | 167 | 197 | 226 | 254 | 280 | 306 | 331 | 449 | 557 | 754 | 936 | 1106 |
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\こだわりぬいたキャットフード/
カナガン
※2021年7月頃にパッケージリニューアル
得点 (安全性) |
100点 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
価格 | 通常:4356円(税込) 定期:3564円(税込) |
主原材料 | 乾燥チキン |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
カナガンは、愛猫の健康な体作りに必要な動物性タンパク質源70%使用しています。そのほか食物繊維やミネラル、ビタミンを多く含む野菜やハーブ30%配合し、栄養バランスにこだわった愛猫の体に優しいキャットフードです。
原材料には高品質な素材のみが使用されています。またグレインフリーかつ無添加でもあるので、安全性も問題ありません。
モグニャンが魚をメインのタンパク質源にしているのに対し、カナガンはチキンがメインのタンパク質源のため、魚を苦手とする愛猫への給餌にも適したキャットフードです。
体重ごとの1日あたりの価格
1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 30kg | 40kg | 50kg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
通常(円) | 72 | 121 | 164 | 203 | 240 | 275 | 309 | 341 | 473 | 403 | 546 | 678 | 919 | 1140 | 1347 |
定期(円) | 58 | 97 | 131 | 163 | 192 | 220 | 247 | 273 | 298 | 323 | 437 | 542 | 735 | 912 | 1078 |
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\愛猫が喜ぶおいしさ/
ピュリナ グレインフリー 白身魚

得点 (安全性) |
94点 |
---|---|
内容量 | 1.6kg |
価格 | 通常:1,600円(税込) 定期:1,440円(税込) |
主原材料 | 白身魚 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
ピュリナワングレインフリー白身魚は、主原料に白身魚を使用したキャットフードです。
白身魚は高タンパク・低脂肪で消化に優れているので、成猫だけでなく消化器官が未発達な子猫や衰えてくる老猫にもおすすめですよ。リンとカルシウムもバランスよく配合されているので、尿路疾患のケアにも最適です。
愛猫の健康に害を及ぼすリスクがある、合成酸化防止剤や不要な添加物が不使用なのも嬉しいですね。
体重ごとの1日あたりの価格
1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 30kg | 40kg | 50kg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(円) | 32 | 54 | 72 | 90 | 106 | 121 | 136 | 151 | 164 | 178 | 241 | 299 | 405 | 502 | 594 |
ピュリナ グレインフリー チキン

得点 (安全性) |
93点 |
---|---|
メイン食材 | チキン |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後1ヶ月 |
内容量 | 1.6kg |
価格 | 定期購入:1489円(税込) |
ピュリナワングレインフリーチキンは、獣医師と栄養学者が猫の特性を踏まえて開発したキャットフードです。
穀物や合成酸化防止剤などの不要な添加物を一切使用せず、肉の含有量を既存の製品よりも増やしたレシピとなっています。主原料には高タンパクでアミノ酸をバランスよく含む新鮮なチキンを採用、卵も使用されているので栄養面も高められています。普段の食事で愛猫の健康ケアができますよ。
体重ごとの1日あたりの価格
1kg | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg | 8kg | 9kg | 10kg | 15kg | 20kg | 30kg | 40kg | 50kg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(円) | 23 | 38 | 51 | 63 | 74 | 85 | 96 | 106 | 115 | 125 | 169 | 209 | 284 | 352 | 416 |
市販のキャットフード10種比較表!価格と安全性の関係は?
名称 | 得点 | 1日あたり価格 |
---|---|---|
ロイヤルカナン | 70点 | 149円 |
キャネット | 47点 | 28円 |
銀のスプーン | 47点 | 41円 |
ねこ元気 | 43点 | 59円 |
カルカン | 45点 | 31円 |
モンプチ | 51点 | 80円 |
ミオ | 55点 | 40円 |
懐石 | 65点 | 227円 |
ビューティープロ | 70点 | 106円 |
ミャウミャウ | 70点 | 137円 |
※各キャットフードの名称を押下すると、詳細ページへジャンプします。
※1日あたり価格は、体重5kgの成猫を想定しています。
市販の主なキャットフードの得点(安全性)は表のとおりです。
市販のキャットフードは値段が安いという特徴がありますが、アレルギー性の高い穀物や人工添加物などが多用されているために決して高い得点とはいえません。
市販のみならず、全てのキャットフードに共通して安すぎるキャットフードは安全性が低い傾向が見られます。
キャットフードの値段の差はどうして生まれるの?

値段の差が生まれる理由
- 原価の安い原材料を使用
- 穀物・ビートパルプでカサ増し
- 酸化防止剤で賞味期限を延長
「原価の安い原材料を使用」「穀物・ビートパプルプでカサ増し」「酸化防止剤による賞味期限の延長」が、値段の差が生まれる主な理由です。
穀物やビートパルプなどの原価の安い原材料を主原料に使う事で、カサ増しだけでなくコスト削減も可能にしていています。
また、強力な酸化防止剤などで賞味期限を延長することで大量生産・大量保管が可能になったことも背景にあります。
安心安全なキャットフード選び、確認したいポイントは?

確認したいポイント
- 主原材料が動物性タンパク質源か
- 原材料の表記があいまいでないか
- 穀物を使用していないか
- 人工添加物を使用していないか
安全だといえるキャットフードを選ぶにあたって、最低限チェックしたいポイントはこの4点です。
口コミや評判で「おすすめ」といわれているものでも、原材料表を注意深く確認してみたらあまり良いとはいえないものも少なからず存在します。
評判を参考にすることも大事ですが、十分な知識を持って飼い主さん自身の目で本当に「安全」なキャットフードを見極めることが最重要です。
主原材料が動物性タンパク質源か
主原材料とは「キャットフードの中で最も多く使用されている原材料」のことを指し、原材料表の先頭に記載されているものが該当します。
犬の成長に欠かせない「動物性タンパク質」を効率的に摂取できるよう、肉が主原材料に使われているキャットフードがおすすめです。
原材料の表記があいまいでないか
例
- 肉類
- 肉副産物
- ミートミール
- 動物性脂肪
これらのような表記は「どの動物の肉が使用されているのか」「どこの部位が使用されているのか」などの詳細を判断することができません。
なかには廃棄用の肉や骨・足・くちばしなど、人間でも食べないような低品質なものが使用されている可能性があります。決して良いとはいえない品質を隠すために、あえてあいまいな表記をしているのかもしれません。
「骨抜き鶏肉」「サーモンオイル」など、具体的な動物名まで明記されているキャットフードの方が安全性は高いといえます。
肉類・ミート
肉類・ミートのような曖昧な表示をしている場合、人間が食べることができないような危険な肉が使われている可能性があります。
肉副産物・バイプロダクツ
動物の肉ではなく、内臓や血・骨・脳などの食肉として流通する事のない部分を指します。
病気や障害、事故で死亡した動物などの4Dミートと呼ばれる粗悪な肉が含まれている可能性があります。
肉粉・肉骨粉・ミートミール
動物の肉を乾燥させて粉状にしたものを指します。
肉粉やミートミールには、動物の「血」「毛」「角」「ひづめ」「胃」「クズ皮」などの本来食べるものではない部分が使われています。
肉副産物のように、4Dミートが含まれている可能性も否定できません。
動物性脂肪・動物性油脂
どの動物の脂肪・油脂か書かれていない場合、死骸の処理過程で出たものであったり、記載できないような動物の油を使用している可能性があります。
穀物・豆類を使用していないか
例
- 小麦
- とうもろこし
- 大豆
小麦・とうもろこし
「小麦」「とうもろこし」は穀物の中でも特に消化しにくく、アレルギーを起こしやすい原材料ですが、キャットフードには加熱処理されたものが使われています。
加熱処理をすることで糊化し水に溶けるようになります。人間も穀物をそのままの状態では消化できないので、米に水を加え炊いて食べているのです。
私たちは生の穀物を与えているわけではありません。炭水化物は猫のエネルギー源の一つになり、決して悪いものではないのです。
ただ、穀物アレルギーを持っている愛猫には与えないように注意してください。
大豆
大豆には「大豆イソフラボン」「植物性タンパク質」が含まれており、負担にならないようペースト状にするなどして少量与えるのであれば問題ありません。
体の調子を整える働きがありますが、生まれつきの先天性アレルギーを持っている猫もいます。長い期間食べ続けて発症する後天性アレルギーになる可能性も。
初めて食べる場合は、少しずつ与え嘔吐や便に変化がないか確認しましょう。下痢や嘔吐をするようなら大豆アレルギーの可能性があるので、与えるのを止め、獣医師に相談してください。
ただし、生の大豆を与えるのはNGです。生の大豆にはトリプシン・インヒビターという猫にとって毒になる成分が含まれています。大量に摂取してしまうと膵臓に大きな負担がかかり、消化不良による下痢などの症状が引き起こされます。この成分は熱に弱く、加熱すれば問題ありません。
人工添加物を使用していないか
例
- BHA
- BHT
- エトキシキン
- ソルビン酸カリウム
- 調味料
- ○色□号
これらは全て、猫の体に悪影響を及ぼす可能性があるとされる、科学的に合成された添加物です。
中には染色体異常や発がん性をもつといわれているものもあります。猫の健康に悪影響のない程度の使用に抑えられているとは思いますが、天然由来の酸化防止剤を使用しているキャットフードもありますので、これらの人工添加物が使われていないものを選ぶことをおすすめします。
酸化防止剤って危険?
BHAやBHTは脂溶性の酸化防止剤です。酸化したドライフードは味が落ち、食べた猫に悪影響を与える可能性があるため、長期間の保存をするためにも酸化防止剤は必要なのです。
ただ「BHAには発がん性がある」「危険だから避けなきゃいけない」など、心配になる情報が出ているのが事実ですが、試験の意図を正しく知らなければいけません。
ラットやマウスを使った試験にて酸化防止剤の有毒性が確認されていますが、害が出るだけの大量摂取した場合の話です。「どれだけの量を大量に投与したら健康被害が出るのか」という試験であるため、摂取しても無害といえる数値を探し出すために行われました。
使用できる基準が決まっている
現在日本のペットフード安全法で、酸化防止剤(エトキシキン)、BHA、BHTの合計量が設定されていますが、無害と確認された量の100分の1程度しか使われていません。
毎日摂取しても健康被害が出ない量が使われていますが、気になる方はローズマリーなど自然由来の酸化防止剤を使用したキャットフードがおすすめです。
引用元:ペットフード安全法|基準規格等
そのほかの添加物
二酸化チタン
白い食べ物の着色料として使われています。日本では一部の食品に使われていますが、キャットフードに添加して長期的に摂取した場合の安全性、危険性については明らかになっていません。
プロピレングリコール
少量でも摂取したら貧血に陥る可能性がありますが、現在はペットフード安全法によって使用が禁止されています。
ソルビン酸
保存料として使われている指定添加物の一つです。日本ではチーズやケチャップなどの加工食品に使われています。ペットフードに対して使用量は決められておらず、毒性や発がん性の可能性は確認されていません。
着色料
石油製品を化学合成して生成される物質で、「タール色素」ともいわれます。「赤色40号」「黄色4号」「黄色5号」「青色1号」「青色2号」などが該当します。
赤・青・黄色など色の種類によって猫の体に与える影響は違いますが「発ガン性」や「病気のリスク」を高める危険があるとも言われています。
猫はご飯をにおいで判断しているので、わざわざ着色料が使われているものを選ばなくて良いでしょう。
香料
食品添加物を使用することで減った香りを補うために使われます。
猫の身体にどうのような影響を与えるのかについては正確には分かっていないですが、本来必要のないものです。不使用に越したことはありません。
キャットフード109種の中から徹底比較!おすすめはコレ!

pepy編集部おすすめのキャットフード3つ
- モグニャン
- シンプリー
- カナガン
pepy編集部では、キャットフード109種類の安全性を徹底的に調査し、得点化しています。数ある中でもおすすめの商品を以下で3つ紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
2022年度版、全100種から選んだキャットフードについてはこちら
安全なキャットフードほど値段が高い傾向に

市販のキャットフードを比較した結果、上位の製品ほど値段が高く、下位の製品ほど値段が安いことが判明しました。
あまりにも低価格なキャットフードには穀物がメインに使われており、猫に必要な動物性タンパク質が補え切れない場合があります。
一概に「安かろう悪かろう」とは言えませんが、愛猫には安全なキャットフードを与えるべきです。
今回の記事を参考に、90点以上の高評価なキャットフードを選んでみてください。同じ点数でもコスパに優れたフードもあるので、ぜひ参考にしてくださいね。