「バイネイチャー」は現在は販売終了しているキャットフードです。
この記事では「バイネイチャー」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ100点満点にて行っています。
キャットフード「バイネイチャー」を評価
バイネイチャーの総合得点
- 71点(100点中)
内訳 | 得点/配点 | |
---|---|---|
子猫 | 成猫 | |
主原材料 評価 | 10/30点 | 10/30点 |
その他原材料 評価 | 31/40点 | 31/40点 |
合成酸化防止剤不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
人工添加物不使用 | 10/10点 | 10/10点 |
タンパク質量 |
5/5点 | 5/5点 |
粗脂肪量 | 5/5点 | 5/5点 |
合計得点 | 71/100点 | 71/100点 |
キャットフード「バイネイチャー」の得点の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用している場合、満点(30点)と評価しています。
本フードの場合、主原料にチキンミールを使用しているため、10点となります。
その他原料の評価
原材料表を参考に、全原材料のうち粗悪な原材料が含まれる割合を考慮し、減点しています。粗悪な原材料を1つも使用していない場合、満点(40点)と評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「粗挽き大麦」「粗挽き玄米」「粗挽きオーツ」「フィッシュミール」を使用しているため31点となります。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表は「バイネイチャーの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ので10点となります。
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ローズマリー」が使われています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
不使用の場合、満点(10点)と評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていないので10点となります。
猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子猫:30.0%以上
- 成猫:26.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合、「36.7%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子猫:9.0%以上
- 成猫:9.0%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしている場合、満点(5点)と評価しています。
本フードの場合「20.0%以上」と、子猫・成猫の各基準を満たしているため、どちらも5点満点となります。
キャットフード「バイネイチャー」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | バイネイチャー アダルト キャット フォーミュラ |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 3393円(税込) |
内容量 | 1.81kg |
カロリー | 374kcal/100g |
生産国 | アメリカ |
販売元 | Wan-O-Wan |
メイン食材 | チキンミール(鶏肉を乾燥させた粉) |
穀物 | 粗挽き大麦・粗挽き玄米・粗挽きオーツ |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
問合せ先 | 販売終了 |
1kgあたりの価格は1874円とかなり安いキャットフードです。
キャットフードの安さの秘密や、コスパの良い食品の見抜き方はこちらの記事にまとめています。
キャットフード「バイネイチャー」の詳しい原材料と成分一覧は?
バイネイチャーの原材料
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
主原料 | チキンミール(鶏肉を乾燥させた粉) |
---|---|
その他原材料 | 粗挽き大麦、鶏脂肪(ミックストコフェロールで酸化防止)、鶏肉(生)、鶏レバー、粗挽き玄米、フラックスシードミール、粗挽きオーツ、フィッシュミール、トマトポマス(リコピン源)、天然香料(チキン)、アルファルファミール、イーストカルチャー、食塩、フィッシュオイル、タウリン、ビタミンE、塩化コリン、硫酸亜鉛、タンパク質キレート亜鉛、ビタミンA、ビタミンD3、さつまいも、ニンジン、ブルーベリー、クランベリー、チコリ、ラズベリー、ターメリック、ナイアシン、硫酸第一鉄、酸化マンガン、パントテン酸カルシウム、タンパク質キレートマンガン、タンパク質キレート銅、チアミン、硫酸銅、ビタミンB12、リボフラビン、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ヨウ素酸カルシウム、葉酸、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、ローズマリー、乾燥イースト溶解発酵物 |
キャットフード「バイネイチャー」の成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 33.0%以上 | 36.7%以上 |
粗脂肪分 | 18.0%以上 | 20.0%以上 |
粗繊維 | 4.00%以下 | 4.4%以下 |
粗灰分 | 7.0%以下 | 7.0%以下 |
水分 | 10%以下 | – |
粗脂肪量は18%と控えめなキャットフードです。おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。
キャットフード「バイネイチャー」の保管方法は?
キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
キャットフード「バイネイチャー」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 26g | 50円 |
2kg | 44g | 83円 |
3kg | 60g | 112円 |
4kg | 74g | 139円 |
5kg | 88g | 165円 |
6kg | 100g | 189円 |
7kg | 113g | 212円 |
8kg | 125g | 234円 |
9kg | 136g | 256円 |
10kg | 147g | 277円 |
15kg | 200g | 375円 |
20kg | 248g | 465円 |
30kg | 336g | 630円 |
40kg | 417g | 782円 |
50kg | 493g | 924円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
編集部まとめ
バイネイチャーは「粗びき玄米」「粗びき大麦」「粗挽きオーツ」など穀物を多く使用しています。猫が消化吸収できない穀物なので、愛猫の主食に選ぶことはおすすめできないキャットフードです。
愛猫の主食として与えるのであれば、穀類を使用していないキャットフードが理想ですよ。
pepy編集部おすすめのグレインフリーのキャットフードはこちらの記事から確認いただけます。
穀物や人工添加物は愛猫の目ヤニや涙やけの原因にもなります。詳しい理由はこちらの記事から確認できます。
100種以上のキャットフードの原材料を分析してたどり着いた「安全性最高ランク」のキャットフードはこちらの記事で紹介していますよ。
バイネイチャー以外のアメリカ産のキャットフードはこちらの記事から確認できます。
バイネイチャーは療法食に当てはまります。療法食のキャットフードの選び方や気をつけるポイントはこちらの記事にまとめています。