「ビィ・ナチュラル」は、日本の飼育環境に最適な栄養バランスのフードとして日本とオーストラリアの共同開発により生まれたドッグフードです。
この記事では「ビィ・ナチュラル アダルト」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子犬(離乳~1歳)」と「成犬(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源である「鶏」を使用しています。
鶏肉は高タンパクで食いつきが良く、リンやセレンなどの免疫力をサポートする栄養素が多く含まれています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を使用していないかどうかと評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「米」「全粒小麦」「オート麦」「とうもろこし」「大豆」を使用しています。
全粒小麦、とうもろこし
小麦やとうもろこしは、「グルテン」を含む穀類です。
グルテンは特に犬が苦手とする植物性タンパク質の一種です。小麦・とうもろこしは穀類の中でも特にグルテン含有量が多く、犬の体に大きな負担をかけてしまうことがありますよ。
過剰に摂取すると下痢・嘔吐・皮膚炎などのアレルギー反応を起こす場合があります。穀物に敏感な犬は少量でも同様の反応を起こす可能性があるため、なるべく与えるのは避けたい原料です。
米、オート麦
これらも、小麦やとうもろこしと同じ穀類です。グルテンは含まれていないので小麦やとうもろこしに比べると消化吸収が良く、犬の体にかかる負担が少ないですよ。
ですが犬の生育に植物性タンパク質は必要ありません。
大豆
大豆は小麦・とうもろこしと並ぶ、アレルギーを引き起こしやすい原料のひとつです。
特に生の大豆は毒性のある物質を含んでいるため、与え続けると消化不良や鼓腸症を起こすおそれがあります。
長時間加熱されていれば毒性が失われるため、少量であれば与えても問題ないとされますが、本フードに使われている大豆は「長時間の加熱加工されているのか不明」「どのくらいの量が使われているのか不明」という点が気になります。
ビィ・ナチュラルに使用されているすべての原材料と成分表は「ビィ・ナチュラルの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ミックストコフェロール」「ローズマリー抽出液」が使われています。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子犬:22.5%以上
- 成犬:18.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合「23.3%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子犬:8.5%以上
- 成犬:5.5%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合「10.0%以上」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | ビィ・ナチュラル アダルト |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 2592円(税込) |
内容量 | 1.8kg |
カロリー | 340kcal/100g |
賞味期限 | 開封前:6ヶ月 開封後:1ヶ月 |
生産国 | オーストラリア |
販売元 | 株式会社ビィ・ナチュラル |
対応年齢 | 小型犬1~6歳 中・大型犬1歳半~6歳 |
メイン食材 | 鶏 |
穀物 | 米、全粒小麦、オート麦 |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 小粒8.5mm、中粒14.5mm |
問合せ先 | 072-800-8204 http://www.be-natural.jp/contact/ |
配達までの期間 | 1週間程度(Amazon) |
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の詳しい原材料と成分一覧は?
ビィ・ナチュラルの原材料
赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
主原料 | 鶏 |
---|---|
その他 原材料 |
米、全粒小麦、牛脂、蔗糖、ミートエキス(グレービー)、ビール酵母、オート麦、乾燥全乳、トウモロコシ、大豆、キャノーラ油、ブドウ糖、魚油、魚、フラクトオリゴ糖、ユッカ抽出液、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出液)、ビタミン類(C、E、B3、パントテン酸カルシウム、ビタミンAアセテイト、B1、B6、D、葉酸、K、B12、ビオチン)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、硫酸銅、セレン、酸化マンガン、ヨウ化カリウム、炭酸コバルト) |
ビィ・ナチュラルの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 21.0%以上 | 23.3%以上 |
粗脂肪分 | 9.0%以上 | 10.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 | 5.6%以下 |
粗灰分 | 4.0%以下 | 4.4%以下 |
水分 | 10.0%以下 | – |
粗脂肪量が10.0%以上と控えめなドッグフードです。
おすすめの低脂肪ドッグフードはこちらの記事、ダイエット用ドッグフードはこちらの記事にまとめています。
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:6ヶ月
- 開封後:1ヶ月
ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の保管方法は?
ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ドッグフード「ビィ・ナチュラル」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 33g | 48円 |
2kg | 55g | 80円 |
3kg | 75g | 109円 |
4kg | 93g | 135円 |
5kg | 110g | 159円 |
6kg | 126g | 182円 |
7kg | 142g | 205円 |
8kg | 157g | 226円 |
9kg | 171g | 247円 |
10kg | 185g | 267円 |
15kg | 251g | 362円 |
20kg | 312g | 449円 |
30kg | 422g | 609円 |
40kg | 524g | 755円 |
50kg | 619g | 892円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
編集部まとめ
穀物を多く使用しているため、積極的にはおすすめできないドッグフードです。犬の3大アレルゲンとよばれる「小麦」「とうもろこし」「大豆」を全て使用しています。
犬の体に悪い「グルテン」が多く含まれていますし、穀物を分解する酵素を犬は持っていないため消化にも悪いです。穀物不使用の「グレインフリードッグフード」が犬にとっては理想なのです。
グレインフリーのおすすめドッグフードはこちらの記事からご確認いただけます。
合成添加物不使用の「無添加」ドッグフードという点は評価できますが、その他原材料で粗悪な成分が目立つ結果となりました。
本当におすすめなドッグフードはこちらでご確認ください。
- ドッグフードの作り方
- おすすめの選び方
- 安全なドッグフード
- グレインフリーのドッグフード
- 無添加のドッグフード
- オーガニックのドッグフード
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- ダイエット用ドッグフード
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