「サイエンスダイエット」は、150人を超える獣医師と栄養学者がペットの栄養学に基づき開発したドッグフードです。
この記事では「サイエンスダイエット アダルト 小粒 成犬用」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子犬(離乳~1歳)」と「成犬(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。
ドッグフード「サイエンスダイエット」の評価の内訳は?
主原料評価
動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。
本フードの場合、主原料に動物性タンパク源でない「トウモロコシ」を使用しています。
その他原料の評価
粗悪な原材料を使用していないかどうかと評価しています。
本フードの場合、粗悪原料である「小麦」「動物性油脂」「コーングルテン」「ビートパルプ」「米」を使用しています。
本フードに使用されているすべての原材料と成分表はドッグフード「サイエンスダイエット」の詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛犬の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。
本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。
ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ミックストコフェロール」「ローズマリー抽出物」「緑茶抽出物」が使われているため、安心して与えることができます。
人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)
犬はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。
ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると犬の体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。
本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。
タンパク質
AAFCO最低基準
- 子犬:22.5%以上
- 成犬:18.0%以上
AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。
本フードの場合、「22.2%以上」と、成犬の基準は満たしています。
粗脂肪
AAFCO最低基準
- 子犬:8.5%以上
- 成犬:5.5%以上
AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。
本フードの場合、「14.4%」と、子犬・成犬の各基準を満たしています。
ドッグフード「サイエンスダイエット」の基本情報は?
※赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。
商品名 | サイエンス・ダイエット アダルト 小粒 成犬用 |
---|---|
分類 | 総合栄養食 |
定価 | 2600円(税込) |
内容量 | 3.3kg |
カロリー | 372cal/100g |
賞味期限 | 開封前:20ヶ月 開封後:1ヶ月~1ヶ月半 |
生産国 | 日本 |
販売元 | 日本ヒルズ・コルゲート株式会社 |
対応年齢 | 1~6歳 |
メイン食材 | トウモロコシ |
穀物 | 小麦・米・コーングルテン |
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
粒の大きさ | 直径7~8mm |
問合せ先 | 0120-211-311 |
配達までの期間 | 1週間(Amazon) |
ドッグフード「サイエンスダイエット」の詳しい原材料と成分一覧は?
サイエンスダイエットの原材料
赤字で示した部分がペットにとって「粗悪」といえる原料です。
主原料 | トウモロコシ |
---|---|
その他原材料 | 小麦、トリ肉(チキン、ターキー)、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉エキス、植物性油脂、ポークエキス、ビートパルプ、亜麻仁、米、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(タウリン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物) |
サイエンスダイエットの成分分析値
成分名 | 成分含有率 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 2o%以上 | 22.2%以上 |
粗脂肪分 | 13%以上 | 14.4%以上 |
粗繊維 | 3%以下 | 3.3%以下 |
粗灰分 | 5.5%以下 | 6.1%以下 |
水分 | 10%以下 | – |
粗脂肪量が14.4%以上と控えめなドッグフードです。
おすすめの低脂肪ドッグフードはこちらの記事、ダイエット用ドッグフードはこちらの記事にまとめています。
ドッグフード「サイエンスダイエット」の賞味期限は?
賞味期限
- 開封前:20ヶ月
- 開封後:1ヶ月~1ヶ月半
ドッグフードの賞味期限は、あくまでも目安です。
保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。
ドッグフード「サイエンスダイエット」の保管方法は?
ドッグフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。
詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
ドッグフード「サイエンスダイエット」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?
体重 | 目安給餌量 | 1日あたりの価格 |
---|---|---|
1kg | 30g | 24円 |
2kg | 51g | 40円 |
3kg | 69g | 55円 |
4kg | 85g | 68円 |
5kg | 101g | 80円 |
6kg | 115g | 91円 |
7kg | 130g | 103円 |
8kg | 143g | 113円 |
9kg | 156g | 124円 |
10kg | 169g | 134円 |
15kg | 229g | 181円 |
20kg | 285g | 225円 |
30kg | 386g | 305円 |
40kg | 479g | 378円 |
50kg | 566g | 447円 |
目安給餌量は「避妊・去勢済の成犬のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。
ドッグフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛犬に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。
編集部まとめ
主原料に穀物が使用されており、「グレインフリーではない」「AAFCOの最低基準を満たしていない」ことが理由で、積極的におすすめできるフードではありません。
本フードでは、「小麦」「コーングルテン」「米」といった穀物が使用されています。穀物は犬にとって全く必要のない栄養で、摂取することによりアレルギーを引き起こしてしまう危険性がある原材料です。
穀物不使用の「グレインフリー」おすすめドッグフードはこちらの記事からご確認いただけます。
また、AAFCOの定めるタンパク質の最低摂取量を満たしていない点も気になります。これは「犬の生育に最低限必要なタンパク質量を含んでいない」ということですので、与え続けると栄養不足に陥るおそれがあります。
愛犬の健康を考えると、最低限の栄養が保証されているドッグフードを選ぶことが望ましいです。こちらの記事ではおすすめのドッグフードを紹介していますので、ぜひ確認してみてくださいね。
- ドッグフードの作り方
- おすすめの選び方
- 安全なドッグフード
- グレインフリーのドッグフード
- 無添加のドッグフード
- オーガニックのドッグフード
- 国産のドッグフード
- ダイエット用ドッグフード
- 犬の大きさで選ぶ
- 小型犬用のドッグフード
- 大型犬用のドッグフード
- 犬の年齢で選ぶ
- パピー用のドッグフード
- シニア用のドッグフード
- 犬の症状で選ぶ
- アレルギー向けのドッグフード
- 尿路結石向けのドッグフード
- 原材料で選ぶ
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